インドで1億5千万人の仏教徒を導く、81歳の日本人僧「私には黒い血が流れている」
http://www.jprime.jp/articles/-/10511
佐々井秀嶺師は、独りインドに渡り、半世紀以上に亘ってインド仏教復興活動の中心人物として活動。その身を不可触賤民の改宗や大菩提寺管理権返還運動に費やす。インド仏教会の大立者。
そもそも出家に至るまでに、散々娑婆の煩悩にまみれたり、社会活動に身を投じたりと、娑婆の僧侶の説得力がある。
日本でも、「佐々井のやっていることは仏教ではない。ただの社会運動だ」と批判されたことがあった。
「ただ静かにお経を上げ、お布施をもらうだけが僧侶ではない。何もせんやつに何を言われようとかまわん」と意に介さない。
仏教は社会運動なのか?というのは、確かに疑問を挟む余地のある所ではあるが、問題はその点ではない。
仏教は社会運動ではない。しかし、利己的動機全く無しに行われる善行によって、人は清淨となり魂の自由に至るという道もある。
佐々井秀嶺氏は娑婆でそれを実践する大行者だ。
スワミ・ヴィヴェエーカーナンダ師は仰った。
カルマ・ヨーガの教えを本当に実行したある人のことを少しだけ話させて下さい。その人はブッダです。彼はこれを完全な実行に移した唯一の人です。
「私はあなた方の神についてのさまざまの学説を知ろうなどとは思わない。魂についての微妙な教義などを論じて何になるか。善をなせ、そして善良であれ。そうすればこれがあなたを自由に導き、何であれ、そこにある真理に導くのである。」と説いた、たった一人の預言者であります。
彼は「何かの古い写本が出てきたからといって、信じるではない。あなたの民族の信仰であるからといって、子供の時から信じされられてきたからと言って、信じるではない。ただ徹底的に推理し、分析した後に、それは全ての人に善をなすであろうと分かったら、それを信じよ、それを生きよ、そして他の人々もそれを生きるように、彼らを助けよ」と、敢えて言い切った最初の人でした。
仏陀こそは全く動機なしに活動する理想的なカルマ・ヨーギーであると。
佐々井秀嶺師は、間違いなくその系譜に連なるカルマ・ヨーギーにして、ブッディストなのだ。
ジャイ・ビーム!